
バイナリーオプションで取引を行っていると、一時的な連勝や連敗はあるとしても基本的に勝ったり負けたりを繰り返すことになると思います。
長いところ勝ったり負けたりを繰り返していると、ある程度勝率は確保できてると思うんだけど利益が出ている実感がない…ということになると思います。
今回はそんなときに意識するべき「期待値」についての話をしていこうと思います。
- そもそも期待値って何?
- バイナリーオプションは期待値によって何がわかる?
- バイナリーオプションは勝率いくらで期待値がプラスになる?
そもそも期待値って何?

バイナリーオプションは期待値を意識することで勝てるようになる…とまでは行きませんが少なくとも資金管理の助けにはなると思います。
ここではそんなバイナリーオプションの期待値についての解説を行っていきます。
期待値とは?
確率論において、確率変数の期待値(きたいち、英: expected value)とは、確率変数のすべての値に確率の重みをつけた加重平均である。確率分布に対して定義する場合は「平均」と呼ばれることが多い。
例えば、ギャンブルにおいて掛け金に対して戻る金額の期待値とは、戻ってくる「見込み」の金額である。ただし、確率変数が期待値を取る確率が最大とは限らず、確率変数が期待値を取るわけでもない。しかし、独立同分布であれば、標本平均は期待値に収束することが知られている(大数の法則)。
引用:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
…とても難しそうですね。要するにバイナリーオプションの期待値なら取引をずっと続けていると一回あたりどれくらいの利益が出るようになるのかというものです。
一回の期待値を過去の勝率などから出すことができれば、この先どのくらいの期間でどれくらい利益を出せるのかを見立てることが出来ます。
バイナリーオプションの期待値はどう計算する?
バイナリーオプションの取引一回あたりの期待値を計算する場合、次の式を使います。
取引金額×勝率×利益の倍率−取引金額×負け率
利益の倍率は勝ったときに取引金額のどのくらいの割合が利益になるのかです。よくわからない人でもとりあえずペイアウト率1.9倍なら1.9−1=0.9のように計算すればOKです。
バイナリーオプションは期待値によって何がわかる?

バイナリーオプションの期待値の出し方については前の項目で解説しましたが、果たしてこれがなんの役に立つのでしょうか?
ここでは期待値をどのようにバイナリーオプションに活かすことができるのか解説をしていきます。
ある程度この先の利益を見立てることができる
もしあなたが長期で利益を出すような取引をしている場合、過去の取引の勝率から期待値を出すことでこの先の利益の見立てを出すことが出来ます。
必ずしも期待値の通りになるとは限りませんが勝率が安定している場合、取引を行っている期間が長くなれば長くなるほど期待値に収束していきます。
逆に短期で利益を出したい人は取引金額が大きくなりがちで取引ごとに上下することが多いので期待値を出してもあまり当てにならない場合が多いです。
メンタルコントロール・資金管理に役立つ
過去の勝率から期待値さえ出していれば、取引を繰り返すことで一回あたりどのくらい利益が出ているのか損失が出ているのかがわかりやすくなります。
これによって予期しない連敗などに遭遇しても長期的に見てトータルで勝つという考えがしやすくなりメンタルの維持が期待できます。
バイナリーオプションは勝率いくらで期待値がプラスになる?

期待値を意識することで資金管理やメンタルコントロールがしやすくなるとは解説をしました。
しかしそもそも期待値がマイナスの場合は当たり前ですが、資金管理だの何だの言う前にいくら取引をしても損しかしないでしょう。
ではいくら勝率があれば期待値はプラスになるのでしょうか?
ペイアウト率によってボーダーラインが違う
ペイアウト率が違えば期待値が+になるライン、つまりバイナリーオプションで損をしなくなる勝率は変わってきます。
ペイアウト率ごと損失が出ないライン勝率一覧
ペイアウト率 | 最低勝率 |
---|---|
1.6倍 | 62.5% |
1.65倍 | 約60.6% |
1.7倍 | 約58.9% |
1.75倍 | 約57.2% |
1.8倍 | 約55.6% |
1.85倍 | 約54.1% |
1.9倍 | 約52.7% |
1.95倍 | 約51.3% |
2.0倍 | 50% |
バイナリーオプションで期待値−を抜け出す勝率の目安はこのくらいの勝率になります。
バイナリーオプションと勝率の関係について詳しく知りたいならばこちらの記事も確認してみてください。